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美食の向こう側|#16フランス料理って、なぜこんなにバターを使うの?
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フランス料理といえば、バター。
でも、フランス全土で同じようにバターが使われてきたわけではありません。
特にブルターニュやノルマンディーなど、北部・西部では酪農や乳製品文化が深く根づき、バターは料理を支える重要な油脂になっていきました。
ブルターニュでは、有塩バターを使った料理や菓子が地域の食文化としてよく知られています。
そして、バターの役割は単に「脂を加える」ことだけではありません。
焼く。炒める。ソースをまとめる。仕上げに加えて、艶やコクを与える。
たとえば、ロワール地方で知られる「ブール・ブラン(beurre blanc)」も、バターの風味と乳化を生かした代表的なソースのひとつです。
一方、南フランスへ行けば、料理の軸になる油脂はオリーブ油へ。
プロヴァンスなど地中海沿岸では、オリーブ油が地域の料理を特徴づける重要な存在です。
つまり、「フランス料理=バター」ではなく、
「その土地の気候や農業、手に入る油脂が、その土地の料理を形づくってきた」
と考えると、フランス料理の地域性がもっと見えてきます。
美食の向こう側には、物語がある。
知ると、ひと皿がもっと面白くなる。
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